接ぎ仕立てのお着物

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麻の葉の形を文様化した幾何学模様のお着物で、六角形のひし形を結び付けた模様です・・・「麻の葉繋ぎ」とも呼びます。
麻の葉の文様は、すでに平安時代からあったようで、当時に製作された仏像の装飾には、麻の葉の模様が表現されています。
今回のご依頼は、身丈が3尺9寸5分のお着物(単衣仕立て)を、袷仕立てにして、残り布1尺8寸(72cm)を使って、身丈を長くできませんか?というものでした。

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継ぎ足し用にいただきました残り布ですが、できるだけ麻の葉の柄を合せて、継ぎ目が分かりにくいように配してみました・・・接いだ結果、身丈は3尺9寸5分から4尺4寸となりました。
表から見た接ぎ目は分かりにくいので、光を通して継ぎ目部分を撮影いたしました。
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麻は、手間をあまりかけなくても大きく育つこと、麻のは模様そのものに邪気をはらう力があるとされたため、魔除けの意味もありました。
そのため、赤ちゃんの成長と魔除けの意味を込め、産着の模様に麻の葉模様はよく用いられました。
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八掛は、紬八掛(駒撚り)で着物と同色というお客様のご注文でしたので、馴染みの京都の染め屋さんで白地の紬八掛を別染めしていただきました。

【 お客様の声 】
お世話さまです。
本日無事に着物がとどきました。
布を接いでいただいた位置はちょうど良く、綺麗に着付けることが出来そうです。
この度は良いお仕立てをしていただき、まことにありがとうございました。

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