地色はシックですが、お着物全体を上下左右に・・・まるで駆け抜ける風をモチーフにしたような、ダイナミックな構図です。
一見しますと簡単な柄合わせに見えるのですが、実は、お仕立てするには、ちょっと難しい図柄なんです。
よ~く見てください・・・掛衿は上前も下前も、両方とも柄が合っていて、尚且つ、右袖から左袖に柄が繋がっています・・・そして、両脇とも斜めラインで繋がっています。
このような柄は身巾の融通が効きにくて、身巾の狭い方や広い方には不向きです。
柄がとても大きいので、このようなアングルから見ると、まるで役者さんの舞台衣装のように見えます。