日本の伝統文様には、美しい自然と豊かな四季を題材にしたものが数多くあります。
今回のは、薄いアイボリー色に少し青みかかった 「茶屋辻文様」 の色留袖でございます。
茶屋辻文様とは、涼やかな水辺の風景を意匠化した文様です。
その風景に配されるのは、流水に、楼閣、そして四季折々の草花などです。
元禄時代に徳川家の御用達商人であった 「茶屋四朗次郎」 によって、より精細な文様表現ができる「茶屋染め」という技法が発明されて人気を博し、後に友禅染めを誕生させます。
今回は寸法直し、紋入替え、汚れ取りをいたしました。