東京都港区南麻布 H.Y 様 黒留袖/白長襦袢 お仕立て

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今回の黒留袖は、年末の結婚式にご着用ということでお仕立てを承りました。
一見すると、ペルシャやインド由来のペイズリー (paisley) 模様を思わせるような珍しいデザインです。

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よく見ますと、立涌文(たてわくもん)に葵や、扇面枠(おうめんわく)に鳳凰など、有職文様や吉祥柄が描かれて
います。
葵は、茎を長く伸ばしながら、常に太陽の光に向かって伸び育つという性質から、発展するという意味で縁起の良いものとされました。

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葵といえば、「ひかえーい、ひかえーい、この紋所が目に入らぬか!」という「水戸黄門」のセリフを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
葵文様は当時、徳川家しか使用できない特別な文様とされていました。
しかし、江戸時代が終わると、一般の人々も葵文様を使用できるようになり、縁起の良い文様として用いられるようになりました。

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