「結婚式で、祖父の紋付羽織を着たいと考えているのですが、袖が短いため8cmほど出していただきたいのと、家紋の部分が黄ばんでいるため、キレイにして欲しいです。」 というご依頼でございました。
しかし、裄直しの縫込みを確認しましたところ、袖にも身頃にもありませんでした。
このような時は、「割り布」を使った方法しかありません。
割り布はどこから調達するのか?といいますと・・・ズバリ!衿の中から取り出します。
まずは衿をほどいて、布巾を半分に切って、「割り布」を取り出したら、衿を再び付け直します。
そして、袖を一から作り直すこと・・・「割り布」を使って、表は袖付け側で、裏が見えにくい袖口側で「割り接ぎ」をして布巾を広くします。
これらの作業により、裄を8cmも長くすることが出来ました。
裄がかなり長くなりましたので、たとう紙に入れるのは大変でしたが、何とか納まりました。
これらの作業により、裄を8cmも長くすることが出来ました。
裄がかなり長くなりましたので、たとう紙に入れるのは大変でしたが、何とか納まりました。
大きな富士山に、順風満帆の帆掛け舟、そして縁起物を一杯に抱えた伊勢海老を描いた、豪華な肩裏です。