今回のご依頼は、淡いミントグリーンに金糸であしらった「雪輪」と、金彩で縁取られた「宝相華」の訪問着です・・・正に、「伝統の技で表現する京友禅の優美な装い」です
冬空から降る雪を花に例えた「雪輪」の文様です・・・雪花や雪華とも言います
人の手によって作り上げられた形ではなく、自然が作り上げるた、とても不思議な形ですね
雪の結晶の形への人々の認識はとても古く、平安時代から能装束の文様として用いられていたようです
雪は冬の風物詩ですが、夏の着物や帯に用い涼しさを演出する風習もあったようで、見る方の視覚から涼を演出するといった日本人らしい考え方が伺い知れます