大阪府和泉市 Y.M 様 引き振袖、長襦袢/お仕立て

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当店では、今回で三度目の「引き振袖」のご依頼でございます。
今回も、お母様が成人式でお召しになられた振袖を引き振袖に仕立て替えて、お嬢様が結婚式でお召しになられます。
前回の引き振袖は白いヒヨクを引き振袖よりも長く仕立てましたが、今回は大人しい雰囲気に・・・ということでヒヨクを短くお仕立ていたしました。
前回の引き振袖の記事はこちらです ↓
http://kimonon2018.xsrv.jp/blog/wp-content/uploads/archives/40103268.html
http://kimonon2018.xsrv.jp/blog/wp-content/uploads/archives/42240812.html

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とても、三十数年前の振袖とは思えないほど、斬新で現代的な構図です・・・解き洗いをして、新品のようにキレイになりました。 (何んと!一枚の振袖の中に二十五羽の鶴が舞っています)

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今回の振袖は、上前の掛衿と下前の掛衿の柄がピッタリ!と合うため、中々手ごわいお仕立てとなりました・・・細かい波などの斜め柄を合わせるのは、案外、大変なんです!(笑)
トルソーに着せて、振袖と半衿の雰囲気を確認してみました。

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地色は鮮やかな猩々緋色系で、波を背景に飛び立つ鶴は、これからご結婚して新生活を迎えられるお嬢様に相応しい門出の一枚です。

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裾綿の太さは、前回の引き振袖と同じ1寸(約4cm)として、内側の白いヒヨクは5分(約2cm)としました。

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左側の裾綿を引き振袖に・・・右側の裾綿をヒヨクに入れました。
一見すると、ふんわりと柔らかそうですが、綿の中心部分は力を入れて撚っていますので、しっかりとしていて固いんです。

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入念に「こより」のように撚った裾綿を、「足」と呼ばれる綿に包んで裾に入れています。

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打掛や本振袖の衿先は、フツーの着物の衿先とは形状が少し違い、「額縁」という仕立てをします・・・白いヒヨクの衿先も同じく「額縁」にします。
額縁仕立てについては、ネットのスレッドでも書かれています。 ↓
http://wasite.main.jp/cgi/cbbs/cbbs.cgi?mode=al2&namber=1680&no=0&KLOG=12

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サーモンピンク色の上品な長襦袢です。
梅の地模様が入っており、部分的に白抜きされた梅と、絞り梅が入っています。

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お客様からのご要望で、取引先の大阪心斎橋呉服専門店からお借りした長襦袢地と刺繍半衿を、数点お持ちいたしました。
将来、袖丈を短くしてもおかしくないような柄・・・または、年代と問わない柄ということで、この長襦袢をお選びいただきました。

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長襦袢の色調に合う、可愛らしい小花の刺繍半衿をお選びいただきました。

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