大阪文楽劇場にご訪問

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いつもご贔屓にしていただいております人形遣いの吉田勘彌様のお招きで、大阪市中央区日本橋にあります 「国立文楽劇場」の楽屋に参りました。
写真のそれは「着到板(ちゃくとうばん)」と言います・・・現在のタイムカードのようなものです。
三業(さんぎょう)と呼ばれる、太夫、三味線、人形遣いの技芸員さんが楽屋に出入りする際に自分の名前の書かれた板を裏返します。

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今回は、楽屋でお召しになられる浴衣をお仕立てになられるということで、新しい浴衣地のお預かりと、以前にご注文をいただきましたご依頼品を納品させていただきました。

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籠目(かごめ)文様と、格子柄の正方形を交互に配した市松模様で、外来語のチェック(check)に相当します。
このような柄は正しく合さなければいけないという決まりはないのですが、職人としては合したくなります・・・結果、すべての柄を交互に合すことになりました(笑)

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現在では、このようなチェック(check)模様を市松模様と呼んでますが、江戸時代以前は「石畳模様」と称されていました。
市松模様の由来は、江戸時代の歌舞伎役者、佐野川市松が江戸・中村座のお芝居で、白と紺の正方形を交互に配した袴を履いたことから人気を博し、その後、着物の柄として流行したものです。

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お仕事着は紋付き羽二重の腰切りで、衿と袖口にヒヨクが付きます。

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