義母から色留袖をいただいたので、自分サイズの訪問着に仕立て替えてくださいというご依頼でした。
珍しい踊り桐の柄の色留袖でした・・・桐は,古代中国では鳳凰の住む木として尊ばれ、日本では菊の御紋と並ぶ皇室の御紋とされてきました。
普通三枚の葉に三房の花をつけて表現しますが、中の房に七花、左右の房に五花をつけたものを五七の桐と言います。
また、中央が五枚、左右が三枚のものを五三の桐といいます・・・家紋としての桐文ではこの五三の桐が最も多く使われています。
この文様も花を伸ばし変化をつけた踊り桐など多く図案化されています。
天皇専用として使われた桐竹鳳凰文に見られるように、大変格調の高い文様として使われ、代表的な吉祥文様です。