兵庫県西宮市 Y.M 様 黒留袖/お仕立て

7月のご結婚式でご着用の黒留袖のお仕立てを承りました。
とても豪華な刺繍で表現された流麗な鳳凰柄の留袖です。
孔雀(くじゃく)に似た想像上の瑞鳥(ずいちょう)で、雄を「鳳(ほう)」、雌を「凰(おう)」と言います。

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黒留袖は、一生のうちで着る機会がそれほど沢山ある着物ではありませんので、季節を選ばない、吉祥柄になっていることが多いです。
季節限定の柄の黒留袖も中にはありますが・・・。

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このような厚みのある刺繍の部分を縫う時は、生地に対して垂直に針を入れながら、一針一針縫い進みます。
鳳凰は、おめでたい瑞鳥とされてきましたが、その色鮮やかな姿と鋭い眼差しは、まさに羽をもつ動物の長と呼ばれるに相応しい存在感です。

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因みに、死んでも蘇ることで永遠の時を生きると言われる伝説上の鳥、フェニックス(Phoenix)と鳳凰はよく混同されますが別物です。

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袋帯は、長嶋成織物の「瀞金錦」です・・・瀞金錦の技法は何より漆独特のしっとり感と本金のきらめきが魅力です。

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