小説 『細雪』 にみる豪華な振袖

最近、成人式のお嬢様のために、昔、お母様がお召しになられた振袖をリサイズしていただけませんか?というご依頼をよくいただきます。
今回の振袖は、1983年(昭和58年)に公開された東宝映画 「細雪」 の撮影で使われたお着物です・・・当時、この映画をご覧になられたお母様のご両親様が気に入られて、入手されたそうです (ちょっとスゴイです)

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この映画を観たのは私が25歳の時です・・・師匠から振袖なんかを縫わせてもらえるようになった頃で、映画の帰り道に、本屋さんで 「細雪のきもの」 という写真集を買い求めました。
消費税も無い時代でしたが、当時の2,200円は結構、お高い買い物でした (笑)

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しかし、その振袖と33年後にお仕事のご縁でめぐり合えるなんて・・・何て幸せなんだろう~♪ と思います。

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絵柄は、花丸文(はなまるもん)で、草花を円形におさめた文様で、丸文の一種です。
梅、椿、水仙、杜若、桔梗、菊などあらゆる花が文様化されています・・・丸文は「縁を結んで丸く納める」の意味があります。

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赤橙(あかだいだい)の地色に金彩加工を金彩加工を施した、とても豪華な振袖です・・・赤橙色と白色、金色のコントラストが何とも言えません。

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