結婚式に御祖母様の黒留袖をお召しになられるということで、裄直しと駒刺繍の補修を承りました。
裄を長くするにあたり解いたところ・・・縫込みが少なかったので、袖を一から作り直すことになりました。
まずは、ほどけてしまった駒刺繍の修復からです。
駒刺繍とは、太い金糸や銀糸を細い綴糸(とじいと)で縫いつけた刺繍技法のひとつで、主に縁取りなどに使われます。
金糸を使った「金駒刺繍」、銀糸を使った「銀駒刺繍」、色を使った「色駒刺繍」などがあります。
金糸を使った「金駒刺繍」、銀糸を使った「銀駒刺繍」、色を使った「色駒刺繍」などがあります。
写真下の道具は、「てこ針」と言い、金糸や銀糸などの平糸のねじれを直したり、艶を出したり、糸をしごくために使用します。
孔雀を形どった銀糸以外のも、あちこちの金糸がほどけていました。