お客様から、「最近は握力が弱くなって帯が結びにくくなって・・・」ということで、文化帯への仕立て替えのご依頼をいただきました。
当店に届きました袋帯を拝見しましたところ、ボリュームのあるモノでした。
現在では定番となっているこのお太鼓結び。
その発祥は、江戸時代の末期に亀戸天神の太鼓橋が完成したとき、深川の芸者さんが太鼓橋に形を似せて結んだのが始まり と言われています。
それまでの帯結びは、たれの部分がぶらぶらとして固定していなかったようですが、この結びによって形が固定され、また帯締めや帯揚げも使われるようになったそうです。
ひとりの芸者さんの発想が現代の定番となるなんて、きっと本人も驚きでしょうね・・・!