東京都江東区 N.S 様 振袖、長襦袢/袖丈直し

松竹梅の由来は、中国の文人画で好まれる画題のひとつである「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」と言われています。
しかし、日本では、厳寒にもその緑を失わない「松」、しなやかに伸びる「竹」、そして百花にさきがけて花咲き薫る「梅」として、おめでたいモノの象徴のように捉えられていますが、本来の、中国のそれとは大きく異なっているようです・・・不思議ですね~

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今回は、そんな松竹梅をモチーフにした紫色に紅絹(もみ)の胴裏が付いた、ちょっとレトロな感じの振袖を「訪問着風にお直ししてください~」というご依頼でした。
この紅絹(もみ)の色・・・実は、ウコンなどで一度黄色に染めた後、紅花で濃く染めた色を言います。
「もみ」という言い方は貴重な紅花を包んだ袋を揉んで出色しをしたためとか・・・。

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長襦袢も紅絹(もみ)色です。
紅花は昔、平安貴族のみの使用できた色で、一般庶民には禁止されていた禁色(きんじき)の一つです。
この禁色(きんじき)に対して、庶民にも許された色が許色(ゆるしいろ)と言います。

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