立派な振袖なので、ちょっと「袖」のお話しをいたします。
袖を使った心の表現は、お芝居などでよく見られます・・・例えば、冷たくあしらうことを「袖にする」とか、悲しくて泣くことは「袖を濡らす」、それとか、くやしいと「袖を噛む」など・・・。
「袖を振る」は、恋こがれる、求愛するといった意味があります。
袖をタテに振ると「好きよ」ですが、それがヨコに振ると「嫌いよ」になってしまいます・・・。
袖を使って、感情表現をするなんて・・・正に、日本人の奥ゆかしさですね。
因みに、「袖を振る」未婚女性に対して、既婚女性はご主人に思いを留めることを誓ったので、「留袖」になったそうです。
今回の振袖の柄は「束ね熨斗文(たばねのしもん)」といい、おめでたい吉祥文の一つです。
熨斗とは、進物に添える熨斗鮑が元になったデザインで、熨斗袋の右上に添えられているアレです。
この熨斗鮑が絵柄になると、何で?こんなに長くなるのか?、不思議です・・・(笑)
熨斗とは、進物に添える熨斗鮑が元になったデザインで、熨斗袋の右上に添えられているアレです。
この熨斗鮑が絵柄になると、何で?こんなに長くなるのか?、不思議です・・・(笑)
流れるように模様付けされている熨斗模様は、大きく、また大胆で伸びやかで、動きのある構図として、振袖や留袖、訪問着などにもよく用いられます。