お母様が数十年前にお召しになられた振袖を、お嬢様のサイズにお仕立て替えさせていただきました。
当店で解き洗いをさせていただきましたが、とても、昔の振袖とは思えないくらいのコンディションの良さでしたので、胴裏も取り替えることなく、そのまま使わせていただきました。
緋色(ひいろ)の地色にたくさんの柄を散りばめた様は、一見すると小紋柄と見間違うほどの柄の多さです。
吉祥文様と松竹梅、四季の花などを、金箔と胡粉であしらった横段の「松皮菱」でアクセントを付けています。
松皮菱の名称は、大きい菱の上下に小さい菱を重ねた形で、三段に重ねられた菱の形が、はがした松の樹皮のように見えることに由来します・・・桃山時代に特に流行した柄です。
長襦袢は、有職文様のひとつである「菊立涌(きくたてわく)」です。
日本の花で、春が「桜」なら、秋は「菊」・・・「菊」は日本の秋を彩る花です。
振袖、長襦袢、帯のそれぞれに、共通して「菊」があります。
【加工料金】
振袖 お仕立て/45,000円
長襦袢 お仕立て/18,000円
袋帯 プレス/1,000円