来年、創業150周年を迎える染めの老舗「小糸染芸」の羽織です。
古典柄のおめでたい「蓑亀(みのがめ)」を繊細なタッチで描いた、まるで美術工芸のような仕上がりには目を見張るものがあります。
小糸染芸さんでは昔ながらの「手合わせ」という調色方法を用いています・・・だから、このような渋みのある色を表現できるのだと思います。
これは、基本となる染料から指定された色に近づけるよう職人のカンだけを頼りに調色していく方法で、現在のデータ染色と違い、色に深みや味を表現できるのが最大の特徴です。
上品でアクセントのある羽織紐が、素敵な羽織をよりオシャレに見せてくれます。